仮想メモリの値を変更する |
仮想メモリの値を変更し多く設定する事で、
物理メモリの不足を多少ながら解消する事ができます。
ハードディスク(HDD)が長期的にデータを置いておく場所なのに対して、
物理メモリとは一時的にデータを置いておく場所の事です。
物理メモリはHDDと比べてアクセスが高速で、
ここにデータを一時的に置いておく事でスムーズにデータの出し入れができます。
「長期的に保存する訳ではないけど、今使うために必要」
なデータを扱う時にはメモリを利用します。
しかし、もしPCの物理メモリの容量を超えるようなデータを扱う場合には、
HDDに「仮想メモリ」という形でメモリを作ります。
実はこれが速度低下の原因になります。
HDDは容量が大きく長期の保存に向いていますが、
物理メモリに比べて速度が遅く、データの出し入れが遅いのです。
メモリに向いていないのにメモリとして使う訳ですから、
速度が低下するのは当たり前ですね。
パソコンの動作が重くなった時、「ジージー」と音がすると思います。
あれはHDDにアクセスしているから動作が遅くなっているのです。
通常、メモリだけであれば動作が遅くなる事はあまりありません。
ただ、大きなデータを扱う場合には「仮想メモリ」すら不足する事があります。
そうなると、データが順番待ち状態になり、更にPCの動作が非常に重く・遅くなります。
元々、vista以降のOSではそれなりのスペックを要求されるため、
PCの物理メモリが不足していると仮想メモリでも補いきれず、
「動作が遅くなる」事が非常に起こりやすいです。
まずは自分のPCのスペックをお調べ下さい。
メモリ不足を解消するにはメモリを増設する事が必要で、
それが一番手っ取り早い方法なのですが、
PCの仕様によっては増設ができない場合があります。
そんな時には応急処置として、仮想メモリの値を変更しましょう。
これによって多少動作が良くなるかもしれません(遅い事に変わりはない)。
メモリが少ないPCをお使いの方にオススメです。
前置きが長くなりましたが、これから方法を説明します。
(間違えるとPCに不具合が出る事がありますので、実行は慎重にお願いします。)
1.スタートメニューから「コンピュータ」→「システムのプロパティ」と順に開きます。
※「コントロールパネル」→「Windowsの開始」→「詳細を表示します」→「設定と変更」
という行き方でもOKです。
2.すると「システムのプロパティ」という枠が表示されます。
続いて「詳細設定」タブを表示し、
そこの「パフォーマンス」という欄の「設定」をクリックします。
3.「パフォーマンスオプション」という枠が表示されたら、
そこの「詳細設定」タブを開き、「仮想メモリ」という欄の「変更」をクリックします。
4.「仮想メモリ」という枠が表示されたと思います。
おそらく初期設定では上の方にある、
「全てのドライブのページングファイルを自動的に管理する」
にチェックが入れてあるはずです。
そこのチェックを外します。
続いて真ん中にある「カスタムサイズ」にチェックを入れ、
「初期サイズ」の値を「1000」、「最大サイズ」の値を「4096」と入力します。
入力したら「設定」をクリックし、「OK」をクリックします。
5.「OK」とクリックしていき、枠を閉じると「再起動」の枠が自動的に表示されるので、
それに従って再起動します。
再起動すると設定が反映されます。
※ただ、これはその場しのぎにしかならないので、
可能ならばメモリを増設するか、新しいパソコンを購入しましょう。
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